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「最近、なんだか考えがまとまらない」「物忘れがひどくなった気がする」
そんな自覚はありませんか?もしかすると、それは「スマホ認知症」のサインかもしれません。
スマホ認知症とは?
スマホ認知症とは、長時間にわたるスマートフォンの多用によって、脳内に情報が「ゴミ屋敷」のように蓄積し、整理整頓が追いつかなくなることで、認知機能の低下や物忘れ、コミュニケーション能力の低下などを引き起こす症状を指します。
- 情報過多:SNS、動画、ゲーム、ショッピング…スマホには膨大な情報が次々と流れ込みます。
- 脳の“整理整頓”機能が追いつかない:必要な情報を取り出せず、何度も同じことを調べ直す。
- 「覚えているけど出てこない」状態:食べたものは覚えているが、名前や日時がすぐ出てこない。
なぜ若年層にも広がるのか?
平均利用時間は約7時間以上
街頭調査では、動画視聴やSNS等を含めた一日の平均スマホ利用時間は7時間14分とのデータも。仕事や学業での必要利用を除いても、5〜6時間を超えるとリスクが上昇するといわれます。
依存的な“お任せ脳”の形成
43歳の男性事例では、1日平均6時間50分のスマホ利用で、仕事相手の名前や予定をすぐに思い出せなくなる症状が表れました。スマホに頼りすぎることで、記憶や思考を自分で行う力が低下してしまうのです。
コミュニケーション障害や睡眠リズムの乱れ
40代女性は、1日15時間にも及ぶスマホ使用で、相手の話を理解できなくなる、感情のコントロールが難しくなるなどのコミュニケーション障害を訴え、さらにブルーライトによる自律神経の乱れから睡眠の質も低下しました。
あなたもチェック!スマホ認知症セルフ診断リスト
以下の項目に当てはまる数を数えてみましょう。3個以上なら要注意。
- スマホがいつも手元にないと不安
- 知っている人の名前がすぐに思い出せない
- 漢字や数字が書けなくなることが増えた
- 情報を覚えるために写真やスクリーンショットを多用
- スマホ以外で調べ物をしなくなった
- 常に睡眠不足を感じる
- やる気や興味が湧きにくい
- 仕事や家事の段取りがつかなくなる
さらに、以下の下位3項目のうち1つでも当てはまる場合は、判断や感情コントロールを司る「前頭前野」の機能低下リスクが高まっています。
- 睡眠不足が慢性的
- 興味や好奇心が低下
- 段取り力が落ちた
スマホ認知症を防ぐ!身近な対策7選
- デジタルデトックス散歩
スマホを置いて知らない道に出かけることで、脳の「位置を把握する細胞」が活性化。脳内の“ゴミ”を自力で整理する力を鍛えられます。 - 紙の新聞・書籍で情報収集
デジタル情報よりも、紙媒体は“主体的に読む”必要があるため、脳への刺激が強く、情報の定着にも効果的です。 - 1日56分以上の連続利用は避ける
仕事などでどうしても使う場合は、タイマー設定で過度な連続使用を防止しましょう。 - 40Hzのガンマリズム体験
東京世田谷区の寺院では、特殊スピーカーから加工音(40Hz)を流し、脳内の老廃物(アミロイドβ)の排出を促す取り組みが注目されています。 - 昼寝でリフレッシュ
30〜60分の短時間昼寝は午後の頭の働きを高め、自律神経を整えます。 - 家事や運動にリズムを取り入れる
お皿洗い、掃除、リズム運動など、単純作業を音楽に合わせて行うことで、脳に心地よい刺激を与えられます。 - 「紙のスクラップ」で思い出す訓練
興味記事を切り抜き、後で見返すことで、自分の関心を振り返りつつ、脳の整理整頓機能を鍛えましょう。
まとめ:スマホと上手に付き合うために
スマホは私たちの生活を豊かにする便利ツール。しかし、使い方を誤ると「スマホ認知症」という思わぬ落とし穴が待っています。
- まずはセルフチェックで危険シグナルを見逃さない
- 具体的な対策を日常に取り入れ、脳の“ゴミ屋敷化”を防止
- 習慣化が肝心。少しずつでも続けることで、確かな効果を実感できます。
今すぐスマホの使用習慣を見直し、脳の健康を取り戻しましょう!
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